【手軽な脳トレ】新聞利用し楽しく実践(9月27日)

2021/09/27 09:21

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 長引くコロナ禍による環境の変化で、心身の不調を訴える人たちの増加が懸念されている。季節ごとの恒例の祭りやイベントの多くが中止や延期となった。外出を自粛し、親族にすらなかなか会えない。楽しみが減れば、増えるのは健康を阻害する大きな要因のストレスや不安だ。手軽にできる解消法を見つけ、健康づくりを実践したい。

 新聞を使った方法もある。幅広い分野の記事が掲載されている紙面に目を通せば脳が活性化するほか、声を出して読めば顔や喉の筋トレにもなる。音読には一面のコラムや読者の投書欄の記事がお勧めだ。日常的な話題が多く、力むことなく取り組める。一字一字、はっきり声に出すことで、日頃の正しい話し方の練習にもなるだろう。

 気になった記事を切り抜くスクラップ作業も効果的といえる。記事へのコメントや感想を考えて書き込むと「頭の体操」にもなる。家族でそれぞれが選んだテーマについて発表し合えば、日常生活に新たな発見が生まれるかもしれない。

 文部科学省が今年度、全国学力テストを受けた児童生徒を対象にしたアンケート結果を分析したところ、新聞を読む回数が多い子どもほど、全教科で平均正答率が高くなった。秋の一日、家族のだんらんに新聞を取り入れてみてはいかがだろうか。楽しみながら子どもが新聞に親しむきっかけに役立ててもらえればありがたい。

 福島民報社は今年度、新聞のさまざまな特性を健康づくりに生かしてもらおうと「健康に役立つ新聞講座」をスタートさせた。県内の公民館講座をはじめ婦人会や高齢者グループなどからの申し込みがある。手前みそながら受講者からは「脳トレにも役立つ。日課にしたい」といった感想を頂いている。

 「一読 十笑 百吸 千字 万歩」を健康法の一つとして推奨する医療関係者らがいる。毎日一回新聞や本などの文章を読み、十回笑って、百回深呼吸する。日記やメモなどで千字書いて、よく歩く。毎日全てを行うのは無理にしても老若男女に通じる健康法といえる。もちろんストレッチやスクワットなど自宅でできる運動も効果的だろう。

 スポーツ庁の室伏広治長官は、握力アップにつながる運動として新聞紙一枚を片手で小さく丸める動作を動画で紹介した。旅行や遠出を控え、外出もままならない自粛生活が続く中、一人でも、家族とでも、楽しみながら健康づくりを続ける工夫を凝らすことが大切だ。(真田 裕久)