原発事故後、初の稲刈り 福島県葛尾村野行地区の復興拠点内

2021/09/28 17:40

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機械で稲を刈り取る半沢さん(中央)
機械で稲を刈り取る半沢さん(中央)

 東京電力福島第一原発事故で帰還困難区域となっている福島県葛尾村野行地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)内にある水田で28日、今年5月に試験栽培されたコメの稲刈りが行われた。

 村内の復興拠点で稲刈りが行われるのは原発事故発生後初めて。野行農業生産組合長の半沢富二雄さん(68)と野行地区集落営農組合長の金谷喜一さん(69)が作業に当たった。水田5・8アールに植えられた県オリジナル品種「里山のつぶ」の稲を機械で刈り取った。

 収穫したコメは、一部を放射性物質濃度の確認に使い、残りは全て廃棄される。半沢さんは「濃度の検査でどのような結果が出てくるか不安な部分はあるが、再び収穫できた喜びは大きい」と話した。

 村は野行地区について2022(令和4)年春ごろの避難指示解除を目指している。