福島県境の只見線鉄道施設群が認定 土木学会の選奨土木遺産 全線再開通への弾みに

2021/09/29 09:52

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 土木構造物の文化的価値を再評価し、保存や活用を推進する土木学会の選奨土木遺産に、福島、新潟両県にまたがる只見線鉄道施設群が認定された。学会が28日、発表した。県内での認定は7件目。来年予定のJR只見線全線再開通に向けて弾みになると期待される。

 鉄道施設群として遺産に認定されたのは17施設。絶景として国内外から注目を集める第一只見川橋りょう(三島町)、県境の六十里越トンネル(只見町・新潟県魚沼市)などがある。観光地であるとともに、豪雪地帯を結ぶライフラインとして、機能美や四季折々の風景をつくり出している点が評価された。

 県や只見線沿線自治体などでつくる只見線利活用推進協議会が3月に土木学会に遺産認定を申請していた。県只見線再開準備室の工藤宇裕室長は認定を受け、「文化的な価値が認められた。貴重な施設群を知ってもらう機会になる。全線再開通を見据え、地域活性化に生かしていく」と話した。

 県内の他の認定遺産は「安積疏水関連施設」(郡山市・猪苗代町・会津若松市)「十綱橋」「荒川流域治水・砂防事業」(ともに福島市)「西根堰(ぜき)」(福島市・伊達市・桑折町・国見町)「万世大路」(福島市・山形県米沢市)「磐越西線鉄道施設群」(喜多方市・西会津町・新潟県五泉市・同県阿賀町)の6件。


【只見線鉄道施設群として土木遺産に認定された施設】

▽橋りょう=大川(会津若松)宮川(会津美里)滝谷川(柳津・三島)第一只見川、第二只見川、大谷川、阿寺沢、第二左靱、山中沢、第三只見川(三島)細越、第四只見川、第五只見川、第二西谷(金山)第八只見川(只見)第四平石川(魚沼)

▽トンネル=六十里越(只見・新潟県魚沼)