【SDGs 福島から未来へ】アサカ理研 希少金属を再資源化

2021/10/03 14:46

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廃棄品などに含まれる貴金属
廃棄品などに含まれる貴金属

 福島県郡山市のアサカ理研は貴金属の再資源化事業を手掛けている。電子部品の廃棄品などから希少金属を回収、精製し、資源の循環を生み出している。

 希少金属は次世代自動車や家電、パソコン、携帯電話などに使われ、性能の向上や小型化には不可欠だ。需要が増す一方、産出量や発掘技術には限りがあるため、再生利用が必要とされている。同社は貴重な金属の安定供給を通し、人間が豊かに暮らせる社会づくりに貢献している。廃棄物を減らすとともに、鉱石の採掘による環境破壊を防いでいる。

 環境対策につながる電気自動車の本格普及も見据える。自動運転や電動化など「CASE」と呼ばれる次世代技術が世界で注目を集める中、電気自動車のバッテリーに使われているリチウムイオン二次電池(LiB)の再生事業に力を入れている。


■いわきに新設備

 来年4月、いわき市のいわき工場に新設備を設置する。リチウムイオン電池からリチウム、コバルトなどを回収・再生する。電池の生産過程で生じる金属の取り扱いから始め、スマートフォンやパソコン、電気自動車などの廃棄品からの回収も視野に入れている。


 油木田祐策社長 「作って終わり」だと資源は枯渇してしまう。貴金属の再生事業は未来につながる仕事だ。資源を大事にするだけでなく、地球に優しい回収法も模索していく。SDGsを尊重し、社会課題の解決を目指す。


【主な取り組み】

■貴金属の再生事業

・電子部品の廃棄品からの貴金属回収、精製

・廃液、排出ガス、廃棄物の取り扱いは国などの基準を順守

・廃棄物の排出の抑制

■LiB再生事業の推進

・LiB廃棄後の電池原料の再生利用

・希少金属の廃棄の抑制

■人材活用

・能力、経歴、ジェンダー、専門知識・技能など多彩な人材の雇用

・個人の強みを生かすための人事制度の改革