野生マツタケ、初の出荷認可 福島県林業研究センターで非破壊検査始まる

2021/10/04 21:02

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検査を通り、出荷が認められた県産の野生マツタケ
検査を通り、出荷が認められた県産の野生マツタケ

 福島県の野生マツタケの非破壊検査機器を使った放射性物質モニタリングが4日、郡山市の県林業研究センターで始まった。基準値を下回った2検体約850グラムの出荷が認められた。東京電力福島第一原発事故を受け出荷制限が続く県内55市町村で、野生キノコの出荷が認められるのは初めて。

 野生キノコのうちマツタケについて、政府は厚生労働省が定めた性能要件を満たす機器を用い、県が定める検査態勢で食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った検体の出荷を認める。県が検査や出荷管理を担う。

 この日は市内産の2検体を調べ、ともに基準値を下回った。袋詰めの後、検査済証のシールを添付され、出荷者に返納された。

 検査から返納手続きまでに1検体当たり40分ほど時間が掛かるが、機器は1台しかないため、1日の検査数は7件ほどという。

 県内では檜枝岐、南会津、湯川、金山の4町村を除く55市町村で野生キノコの出荷が制限されている。原発事故発生前の2010(平成22)年、県内のマツタケは約1・9トンが出荷されていた。