発酵学者小泉武夫さん(福島県小野町出身)随筆集「我が山河 福島への憧憬」発刊 ふるさと愛育んで

2021/10/05 17:07

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随筆集「我が山河」に込めた思いなどを語る小泉さん
随筆集「我が山河」に込めた思いなどを語る小泉さん
発刊した「我が山河 福島への憧憬」
発刊した「我が山河 福島への憧憬」

 福島県小野町出身の発酵学者小泉武夫さん(東京農大名誉教授)の随筆集「我が山河 福島への憧憬」が1日に発売された。福島民報で掲載した書籍と同名の連載全50回を収録した。小泉さんに書籍に込めた思いなどを聞いた。

 ―福島県内各地の歴史や伝統行事、美景、郷土食などをつづった。

 「地産地消の仕事などで福島県内を回った際、各地で紹介された魅力や話題をメモに書き留めていた。歴史については東京の国立国会図書館に通い、数々の資料に目を通した。その地ならではの食の話題も毎回取り上げるよう心掛けた。ふるさとの素晴らしさを伝えたかった」

 ―福島県民にとっても、ふるさとを再発見できる内容だ。

 「誰もが忘れがたいふるさとを持っているが、その土地について意外と知らないことが多い。郷土愛は新たな知識と教養を吸収することで育まれる。この本がその一助となればうれしい。特に若い人に読んでほしい」

 ―本には画家酒井昌之さん(福島県伊達市)の挿絵も収めている。

 「新聞連載でも酒井さんの挿絵を載せ、好評だった。文章で伝えきれない各地の情景を、温かみのある描写で補ってくれた。この随筆集は、福島の風景画集としても楽しめる。ぜひ、観光気分で本を読み進めてもらいたい」

 ※随筆集「我が山河 福島への憧憬」は福島民報社刊、四六判、376ページ。1800円(税込み)。福島県内各書店、福島民報社本社、郡山本社、支社支局、福島民報販売店などで取り扱っている。問い合わせは福島民報社出版部 電話024(531)4182へ。

   ◇   ◇

 福島民報で連載した随筆「我が山河」を振り返る作品展は12日から28日まで、福島県福島市の街なか交流館(旧中合福島店)で開かれる。

 執筆した小泉さんの句をはじめ、酒井さんの挿絵、絵画作品を展示する。観覧無料。

 福島民報社、ラジオ福島、民報印刷による実行委員会の主催。福島民報プレ創刊130周年記念事業。問い合わせは福島民報社事業局 電話024(531)4171へ。