コメ原料のプラスチック生産へ 福島・浪江町に工場立地で基本協定

2021/10/08 19:05

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
バイオマスレジン福島が建設する工場の完成予想図
バイオマスレジン福島が建設する工場の完成予想図
協定書を手にする渋佐氏(左から2人目)と吉田町長(右隣)。左は今津氏、右は中谷地氏
協定書を手にする渋佐氏(左から2人目)と吉田町長(右隣)。左は今津氏、右は中谷地氏

 福島県浪江町北幾世橋の北産業団地に進出するバイオマスレジン福島(本社・福島県南相馬市)と浪江町の工場立地に関する基本協定締結式は8日、町役場で行われた。同社はごみ袋などさまざまな用途で利用される非食用米を原料としたバイオマスプラスチック「ライスレジン」を生産する。

 吉田数博町長とバイオマスレジン福島の渋佐寿彦代表取締役が協定書に署名した。吉田町長は「町は『ゼロカーボンシティ』を宣言し、持続可能なまちづくりを進めている。強力なパートナーを得て大変心強い」とあいさつした。渋佐代表取締役は「工場での水素利用を見据え、生産と原料双方の脱炭素化にしっかりと取り組んでいきたい」と語った。同社の今津健充社長、バイオマスレジンホールディングスの中谷地美昭副社長が同席した。

 バイオマスレジン福島は相馬ガスホールディングス(本社・南相馬市)とバイオマスレジンホールディングス(本社・東京都)が共同出資し、今年7月に設立された。ライスレジンは元々地球上にある植物を原料とするため二酸化炭素の増減に影響を与えないカーボンニュートラルの性質を持つ。

 関連会社のスマートアグリ・リレーションズ(本社・浪江町)が町内で生産するコメを原料とし、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興や農業の再生にも貢献する。

 工場は北産業団地の2.11ヘクタールの土地に建設する。11月に着工し、来年8月に生産を開始する予定。総工費は9億9000万円。当初は生産量1日5トンでスタートし、1日10トンまで拡大する。従業員は10~15人で、できる限り地元から採用する方針。