福島県内唯一の震災遺構、24日から一般公開 浪江町の請戸小

2021/10/23 09:44

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24日に一般公開が始まる震災遺構の請戸小=浪江町請戸地区
24日に一般公開が始まる震災遺構の請戸小=浪江町請戸地区

 東日本大震災で福島県内唯一の震災遺構として浪江町が整備してきた請戸小は24日、一般公開を始める。津波被災の爪痕が残る校舎で、児童の避難状況を時系列に紹介したパネルなどを通して教訓を後世に伝えていく。

 請戸小は海岸から約300メートルに位置し、津波は1階部分を全て押し流し、2階の床にまで達した。校内にいた児童82人は、西に1キロほどの高台にある大平山に避難し、全員無事だった。ただ、請戸地区では127人が死亡し、27人が行方不明となった。

 津波到達時刻の午後3時37分で止まった時計、はがれ落ちた天井や壁、泥まみれのパソコン-。

 校舎1階はできる限り、当時のままの状態で保存した。児童の避難状況を記録した絵本「請戸小学校物語」を視察ルートに沿って展示している。

 2階では、請戸地区の人々の震災当日の動きや現在の取り組みを映像で紹介。新たに管理棟を設けた。

 24日は午前10時から開館記念式典を行う。当時6年生で、現在は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館に勤める横山和佳奈さんがあいさつする。地域の伝統芸能「田植え踊」が披露される。

 式典終了後の正午ごろから一般公開する。


■福島県浪江町の「請戸小」を震災伝承施設に追加登録 震災伝承ネットワーク協議会


 国土交通省東北地方整備局や福島、青森、岩手、宮城の4県、仙台市でつくる震災伝承ネットワーク協議会は22日、福島県浪江町の震災遺構「請戸小」を震災伝承施設に追加登録したと発表した。

 登録施設はホームページで紹介されるほか、専用のマークを道路の案内看板などに使用できる。県内では今回の1カ所を含め40施設が登録されている。