銀座の「バー・エルロン」愛され20周年 福島県会津坂下町出身の佐藤さん、県人の来店心待ち

2021/11/05 09:56

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東京・銀座でバー開店20年を迎える佐藤さん
東京・銀座でバー開店20年を迎える佐藤さん

 福島県会津坂下町出身の佐藤喜代八さん(70)が東京の銀座八丁目に開いた「バー・エルロン」が6日で20周年を迎える。銀座らしい本格的で落ち着いた雰囲気と、会津人・佐藤さんの誠実な人柄で常連客に愛されてきた。「いつも古里が胸にある」と県人の来店も心待ちにする。

 佐藤さんは日本バーテンダー協会の銀座支部長を歴任し、現在は名誉会員(相談役)。他に銀座社交料飲協会副会長、カクテル文化振興会評議員なども務め、地域の酒場のまとめ役を担う。

 坂下高卒業後17歳で上京し、帝国ホテルに就職。コック志望だったが、バーに配属され、サービスや酒の種類を学ぶ。先輩の誘いで銀座のバー「キングジョージ」に移り、料理の仕入れから接客までを経験。2001(平成13)年に独立し、今の店を持つ。

 店名の「エルロン」はフランス語で補助翼を意味する。主翼を目指して努力を重ねて羽ばたいていくという思いで、「お客さまには常に誠実に、真面目に接するように」と心掛けてきた。付かず離れず、その場の雰囲気やお客の気持ちに合わせて気配りし、自然にくつろいでもらえるようにする-。そんなモットーで多くのファンを獲得してきた。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で半年近く休業し、10月に時短営業ながら再開した。客離れの心配もあったが、多くの常連客が戻ってきてくれた。「うれしかった。これまでの積み重ねを感じた。これからも健康である限り、店を続けていきたい」と気持ちを新たにしている。