福島県産水産物の販路拡大へキャンペーン 県と福島民報社など県内メディア協力 18日から情報発信

2021/11/18 09:09

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キャンペーンをPRするフラッグのデザイン
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 東京電力福島第一原発事故に伴う福島県産水産物への風評払拭(ふっしょく)に向け、福島県は18日、福島民報社など県内のメディアと協力した魅力発信事業「『ススメ 水産、福島産。』キャンペーン」を開始する。福島県沿岸で水揚げされる魚介類「常磐もの」のおいしさや魅力を多方面から継続的に発信し、販路拡大や消費拡大につなげる。

 キャンペーンは「ふくしま常磐もの応援 メディア合同プロジェクト」が担う。福島民報社をはじめ福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、ラジオ福島、エフエム福島、福島民友新聞社の県内8社で構成する。

 メディア各社は、本格操業に向けて水揚げ拡大に取り組む漁業者の姿や思い、常磐ものの魅力などを特集や企画などで取り上げ、継続的に発信する。系列会社などを通じて県外にも情報を届ける。県産水産物を応援する機運を高める県民運動として定着させ、本県水産業への国民の理解醸成を目指す。

 初日の18日は「TOKYO FM」が「ONE MORNING」で首都圏向けに発信する。20日は福島放送が「朝だ!生です旅サラダ」で紹介する。27日には福島民報のシリーズ企画「福島県沖で獲れるさかな~ふくしまの常磐ものは顔がいい!シリーズ~」が始まる予定。

 福島県の沿岸漁業は、2012(平成24)年から試験操業を実施し、今年4月から拡大操業に移行している。2020(令和2)年の年間水揚げ量は原発事故発生以降で最多の約4591トンとなったが、原発事故前の2010年の約2万5914トンの17・7%にとどまっている。

 政府は福島第一原発の放射性物質トリチウムを含んだ処理水の海洋放出方針を決定したが、漁業者らから新たな風評の発生への懸念が根強い。