福島市が公立夜間中設置へ 福島県内初、2024年度開校目指す

2021/12/01 10:20

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 福島市は福島県内初となる公立夜間中学を市内に設置する方針を固めた。木幡浩市長が30日発表した。市が運営し、2024(令和6)年度の開校を目指す。公立夜間中学校の具体的な開校時期が示されたのは東北地方で初。

 市内の福島四小の敷地内にある市総合教育センターを改修し、校舎として活用する方針。市は2022年度当初予算案に関連事業費を計上する方向で調整する。2022年度に先進地の視察、2023年度に入学希望者説明会を予定している。

 県は公立夜間中学の需要を調査しており、市はこの調査結果などを基に受け入れ人数や教員数などの設置計画を策定し、文部科学省に申請する予定。

 公立夜間中学は、さまざまな事情で通学できなかったり義務教育を卒業できなかったりした人たちの学び直しの場として活用されている。近年は、不登校などで十分な教育を受けられずに中学を卒業した人、母国で義務教育を受けていない外国人らの受け皿にもなっている。

 教育機会確保法に基づき、政府は2021年度から5年間で各都道府県と政令指定都市に「少なくとも1校」の公立夜間中学を設置する目標を掲げており、全国各地で設置に向けた動きが広がりを見せている。

 県教委は2015(平成27)年度に県内市教委の関係者らでつくる公立夜間中学設置検討委員会を設け、需要の調査や先進地視察などを行ってきた。設置する市町村に対し、開校1年前の準備費補助、非常勤講師や日本語指導員の配置など支援する方針を示している。

 福島市の公立夜間中学設置に向けた動きを受け、県教育庁義務教育課の担当者は「開校に向け、福島市を可能な限り支援をしていきたい」と話した。