東日本大震災・原発事故

福島県双葉町と長崎大が連携協定 町民の安全安心へサテライトオフィス開設

2021/12/02 09:28

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
協定書を手にする伊沢町長(前列右から2人目)と河野学長(同3人目)ら
協定書を手にする伊沢町長(前列右から2人目)と河野学長(同3人目)ら

 福島県双葉町と長崎大は1日、町の復興と活性化に向けた包括連携協定を締結した。来年1月の開始を目指している準備宿泊に合わせ、町内に復興推進拠点として、長崎大のサテライトオフィスを設ける。臨床心理士、保健師らが健康相談や戸別訪問を通じて、町民の安全安心につなげる。

 サテライトオフィスは、町内の町役場コミュニティセンター連絡所に窓口を設け、町役場仮設庁舎の完成後は庁舎内に入る。放射線の影響に関する情報を提供し、住民の不安解消につなげる施策を進める。

 締結式は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で行われ、伊沢史朗町長と河野茂学長が協定書に署名した。伊沢町長は「町民が安心して帰還する推進力になる」と述べた。河野学長は「町の復興に全面的に協力する体制ができた」と語った。伊藤哲雄町議会議長、長崎大名誉教授の山下俊一福島医大副学長らが立ち会った。

 伝承館館長で県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める長崎大原爆後障害医療研究所の高村昇教授がサテライトオフィスの活動内容などについて報道陣に説明した。

 長崎大は川内村、富岡町、大熊町とも協定を結んでおり、これまでに得た知見を双葉町に生かす。