第2の古里 地域の宝に光 福島

2021/12/07 10:00

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朝市に出す野菜を吟味する斎藤さん
朝市に出す野菜を吟味する斎藤さん

 収穫された冬野菜を手にすると、知り合いの生産者の顔が思い浮かぶ。福島市松川地区で旅行会社を営む斎藤久美子さん(51)は年末の朝市に向けて準備に余念がない。原動力は「感謝」。第2の古里となった地域の魅力を発信しようと、さまざまな企画を練る。

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 東京で生まれ育った。両親が二本松市出身のため、県内には度々足を運んでいた。約20年間、添乗員として海外を巡った。東日本大震災を伝える海外の報道に触れる中、「東北の魅力をもっと知ってほしい」との思いが膨らんだ。

 2015年に退職し、縁のあった松川地区の復興支援団体の活動に携わった。2年後には県北地方をツアーする会社を設立した。土地になじむにつれ、温かく受け入れてくれた住民のために、地元の宝に光を当てる活動を思い立った。

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 「地域の人々を主人公にしよう」。今年7月に地元農家や商店を集めて朝市を始めた。今月末で6回目を迎える。今後は、農家と交流しながら種まきから収穫までを楽しめるイベントも考えている。「野菜や自然、住民の人柄など、たくさんの魅力を県内外に伝えたい」。地域を盛り上げるため、歩み続ける。


 朝市 毎月第4日曜日、午前7時から同9時まで開いている。場所は福島市松川町字杉内33、松川学習センター駐車場。