
福島県は県内で4人の新型コロナウイルス感染が確認されたと8日、発表した。1日で複数の感染者が確認されるのは10月22日発表分以来47日ぶりで、4人以上の感染確認は10月13日発表分以来56日ぶり。12月の感染者は計6人となり、11月の合計の4人を1週間で上回った。
4人の陽性は7日に判明した。内訳は白河市が2人、本宮市と泉崎村が各1人。県は4人全員の検体を県衛生研究所でゲノム解析し、新たな変異株「オミクロン株」かどうかを調べる。結果の判明まで1週間程かかる見通し。
県は4人全員の感染経路を把握している。自宅でマスクをせずに会食をして感染が広がったケースが含まれているという。4人には複数の濃厚接触者がおり、PCR検査を実施する。現時点でクラスター(感染者集団)には該当しない。
県内の感染者は累計9493人となった。7日時点の入院者は6人で、県の確保病床637床の使用率は0・9%(前日比0・4ポイント増)。6人のうち1人が重症。
オミクロン株による感染拡大への懸念が県内外で強まっている。県新型コロナ対策本部の担当者は記者会見で「基本的な感染対策が重要。徹底してほしい」と強調した。
県は当初、8日発表分の新規感染者は5人と公表したが、このうち1人について取り下げた。再検査の結果、陰性だったため。