
福島市の福島一中3年の丹治純さん(15)は3月から、大相撲の荒汐部屋に入門する。同門となる兄の丹治(19)=東三段目八枚目=や同郷の先輩大波三兄弟の背中を追い、角界での活躍を目指す。
身長183センチ、体重111キロの恵まれた体格。昨年の東北中体の個人戦を制した他、全国大会で16強入りするなどの成績を残した。
杉妻小3年の時に相撲を始め、県北相撲協会のわんぱく相撲教室で稽古に励んできた。市相撲場や学法福島高の土俵で同協会の矢吹庄治副会長や大波三兄弟の父大波政志さん、学法福島高相撲部顧問の二瓶顕人教諭に指導を受けた。
ロシア出身の母ナタリアさん(49)は元新体操の選手で、幼少期には新体操の競技経験もある。体重100キロを超える今もバック転ができるなど、軽やかな身のこなしと体の柔らかさが土俵際の粘りにつながっている。
9日に開かれた相撲教室の稽古始めで、県北相撲協会の優秀選手賞を受けた。西山尚利会長から賞状と盾を受けた丹治さんは「福島の土俵での稽古を生かし、負けない力士になれるよう頑張る」と決意を語った。