
福島県は県内で61人の新型コロナウイルス感染が確認されたと13日、発表した。61人の陽性は12日までに判明。1日の新規感染者が60人を上回るのは昨年9月1日判明分以来約4カ月ぶり。入院者の増加に伴い県が平常時に確保している病床734床の使用率は20・0%(前日比2・2ポイント増)となり、現行の水準で初めて「レベル2(警戒を強化すべきレベル)」に悪化した。
1週間前の6日までは1日の新規感染者が10人台以下だったが、その後は20~30人台で推移し、一気に60人を超えた。
新規感染者61人のうち32人(52・5%)は感染経路が分かっていない。県内の感染者は累計9779人となった。
病床使用率が20%を上回るのは昨年9月19日以来。県が医療提供体制への負荷などの指標を「ステージ」から「レベル」に改めた後、病床使用率の指標が「レベル2」の水準となったのは初めて。12日時点の入院者は147人で、このうち1人は重症。
感染者急増の理由について、県新型コロナ対策本部の担当者は13日の記者会見で、3連休による人流の増加や感染力の高いとされる新変異株「オミクロン株」の広がりなどが考えられると説明した。
感染者の内訳は次の通り。
▼郡山市・19人▼南相馬市・12人▼小野町・7人▼いわき市・6人▼白河市・6人▼矢吹町・4人▼須賀川市・2人▼福島市・1人▼会津若松市・1人▼本宮市・1人▼会津坂下町・1人▼会津美里町・1人