
福島県大熊町の地域振興のため、まちづくり人材の獲得と育成を目指すプログラム「NEXT大熊」の最終報告会は15日、町交流施設「linkる大熊」で開かれ、参加メンバーが意見を出し合った。
町民と町外出身者をつなぎ、地域の未来のために活動する任意団体「大熊つなげ隊」の主催。メンバーは昨年12月に集まり、町の現状を学んだ。オンラインで町職員や町民から話を聞き、町の課題を考えてきた。
報告会では、2グループが町の復興に向けた事業案を発表した。町の特産品だったナシとキウイに着目したグループは、町を離れた出身者に果実の味を届ける方法として、キウイを使った食品や料理の開発を提案した。
芸術と文化に注目したグループは芸術祭の開催を立案し、演劇や音楽を通して町民のつながりをつくりたいとした。
今回挙げられ事業については方向性を固めた上で、新年度の実現を目指していく。