福島県楢葉町にサツマイモの共同育苗施設整備へ 福島しろはとファーム

2022/01/26 09:45

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 福島県楢葉町でサツマイモの大規模生産に取り組んでいる「福島しろはとファーム」は、相双地方などの農業者に供給するサツマイモの苗を育てる「共同育苗施設」を楢葉町に整備する。3月末までの完成を想定している。近隣農家への供給を通じ、全国でまん延している「基腐病(もとくされびょう)」の県内流入を防ぐ。高品質な苗を安価に販売し、相双地方でのサツマイモの産地化を目指す。

 県が25日に発表した今年度の県高付加価値産地展開支援事業に採択された。2棟のハウスを整備する。事業費は約3億2000万円。既存施設と合わせ、計110ヘクタール分の苗を育てる。グループ企業「しろはとファーム」が特許を申請している「鉄コンテナ」を導入し、基腐病が万が一発生してもコンテナ内にとどめ、まん延を防ぐ。

 福島しろはとファームは現在、同社分の苗のみを扱っており、他の農家は県外を含め各地から苗を調達している。十分な量の苗を県内で供給できる仕組みを構築し、栽培面積の拡大につなげる。

 県高付加価値産地展開支援事業は東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域が設定された県内12市町村での農作物の広域的な生産・加工を支援する。事業費の4分の3を国、40分の9を県が補助するなどの仕組み。

 JAふくしま未来が相馬市に計画する乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベーター)と自動ラック式倉庫の整備も採択された。同JAは2023(令和5)年秋の受け入れ開始を目指している。