
福島医大(福島県福島市)は1日、新型コロナウイルス感染症の回復者の血液から取得した抗体「IgA」について、変異株のオミクロン株にも作用することを確認したと発表した。
同大医療―産業トランスレーショナルリサーチ(TR)センターはIgAを活用したマスクとスプレーを開発し、昨年12月に販売を開始。IgAとウイルスが結合する性質を生かした商品で、ウイルスが鼻や口から侵入するのを防ぐ。オミクロン株の感染拡大を受け、変異株にも結合するかを調べた結果、「非常に強く結合する」と分かった。
同センターは今後、IgAを活用した抗体医薬品の開発を目指すとしている。