

4月に統合し、いわき湯本高となる福島県いわき市の湯本高と遠野高は18日、両校で閉校式を行った。在校生らが慣れ親しんだ母校の名に別れを告げた。
湯本高の閉校式は1、2年生約480人が出席した。吉田浩美校長が式辞で「脈々と続く校風を新たな学校に受け継ぐのがわれわれの責務だ」と述べた。2年生の鈴木光琉(ひかる)さんが「新しい学びやでの生活を今以上に充実させる」と誓った。校旗返納が行われ、2年の鈴木沙莱(さな)さんが吉田校長に校旗を手渡した。
湯本高は1942(昭和17)年、湯本実科高等女学校として開校し、1948年に現校名に改称した。
遠野高の閉校式は1、2年生や教職員、学校関係者ら約120人が参加した。箱崎兼一校長が式辞で「遠野高の思いを引き継ぎ新しい学校の歴史を作っていこう」と呼び掛けた。生徒会長の遠藤愛果さん(2年)が「遠野高生だったことを誇りに、これからの高校生活をかけがえのないものにしていきたい」と別れの言葉を述べた。代表生徒が県教委の星輝光高校教育課管理主事に校旗を返還した。
遠野高は1948年、磐城農高上遠野分校として開校。1963年に独立して現校名になった。