3.16福島県沖地震

JR常磐線8日ぶり全線再開 3週間程度臨時ダイヤで運行 地震被害から復旧

2022/03/25 09:26

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
一部区間で運休していたJR常磐線が全線で運転再開し、ホームは多くの人でにぎわった=いわき駅
一部区間で運休していたJR常磐線が全線で運転再開し、ホームは多くの人でにぎわった=いわき駅

 16日夜に発生した本県沖を震源とする最大震度6強の地震で一部区間が不通になっていたJR常磐線は24日、原ノ町―新地駅間で運転を始め、8日ぶりに全線再開した。減速して運行する区間があり、3週間ほど臨時ダイヤで運行する。

 いわき市のJRいわき駅常磐線ホームでは24日午前、スーツケースを引くサラリーマンや若者が仙台行きの特急「ひたち」に乗り込んだ。大学の卒業式で仙台市に向かうという小野朝夏さん(24)は「バス移動も考えていたので再開してくれてよかった」と安心した。

 JR東日本によると、常磐線では地震の影響で線路の変形や電柱が傾くなどの被害があり、復旧作業が進められていた。いわき・原ノ町―仙台駅間では臨時快速列車を走らせ、乗り換えなしで首都圏から仙台に向かえるようになった。

 観光関係者からも歓迎の声が上がった。南相馬市旅館ホテル組合の後藤悦宏組合長(62)=ラフィーヌ社長=は「観光客の移動手段の中核となる常磐線が運転を再開して一安心だ」と話した。沿線では東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域内の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除に向けた動きが進み、住民らの利用も見込まれる。双葉町長塚一行政区の木幡智清区長(81)は「地震の被害を確認しに自宅に戻りたい人も多かったはず。早期再開はありがたい」と話した。