
県の「林業アカデミーふくしま」は8日、福島県郡山市の県林業研究センター内に開講した。1期生となる研修生14人が林業の現場作業や森林経営を学ぶ。
研修期間は来年3月までの1年間。今春高校を卒業した10代から社会人経験のある50代までが、植栽や伐採などに関する基礎や実践的な技術を身に付ける。林業機械などを扱う資格取得も目指す。日本原子力研究開発機構(JAEA)と連携し、東京電力福島第一原発事故で拡散した放射性物質の林業への影響や対策も学ぶ。
開講式と入講式を行い、林業研究センターの伊藤正一所長が研修生一人一人に研修許可書を手渡した。内堀雅雄知事が「仲間と切磋琢磨しながら、福島の林業の未来を切り開いてほしい」と激励し、研修生代表の池田結さん(25)が誓いの言葉を述べた。