
福島県富岡町の「共生サポートセンターさくらの郷(さと)」が9日、町内本岡にグランドオープンした。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を進める町の福祉・介護サービス、交流の拠点として期待される。
町が富岡二小跡地に整備した。3月に先行開所した特別養護老人ホーム「桜の園」と、9日のグランドオープンに合わせて開所した「トータルサポートセンターとみおか」の2施設で構成している。
さくらの郷の敷地面積は約9000平方メートル。トータルサポートセンターとみおかは、利用者の健康増進を支えるフィットネスジム、地域の野菜や果物を使った健康的なメニューを提供するカフェ、会議室、ワークショップルームを備えている。桜の園は定員50人。入所48床、ショートステイ2床。
式典を行い、関係者約30人が出席した。山本育男町長が「町の復興に向けて医療福祉の充実は不可欠。地域の福祉・介護サービスの拠点として、住民の希望の光となる施設になってほしい」と期待を寄せた。
施設を管理運営する指定管理者の社会福祉法人光美会の常盤峻士理事長があいさつ、新妻秀規復興副大臣、井出孝利副知事、高橋実町議会議長ら祝辞を述べた。関係者がテープカットし、待望の施設開所を祝った。