
福島県三春町の中郷小は、学区内にある日本三大桜の一つ、三春滝桜の保全とPR活動に長年取り組んでいる。全校児童でつくる「滝桜を守る会」は発足からちょうど40年となった。今年も13日、滝桜の花見客に手作りのパンフレットを配るなどして魅力を発信する。児童は「滝桜をこれからも大切にしていく」と誓う。
滝桜を守る会は1982(昭和57)年4月に発足した。滝桜の種を拾い集めてまき、苗木を育てる。花見のシーズンには、滝桜の紹介や三春町内の見どころなどをまとめたパンフレットを配布している。
13日に配るパンフレットは、先輩たちが作ったものを受け継いだ。全校児童51人がそれぞれ手書きのメッセージを添えて花見客に渡す。入学したばかりの1年生も手本を参考にしてメッセージをつづったという。
真壁晴也君(6年)は「滝桜は樹齢が1000年を超え、日本の桜のベスト3に入っている。すごいと思う」と話す。柳沼知郁(しい)さん(同)は「滝桜は春だけでなく、どんな季節でもきれい。多くの人に知ってほしい」と望む。13日の活動を前に、2人は「来年もまた滝桜を見に来てください-との思いを込めて活動したい」と声をそろえた。