
福島県鏡石町の「2022かがみいし田んぼアート」の製作は21日に始まり、岩瀬農高の生徒が同校で、田んぼアートに使う稲の種まきに取り組んだ。今年度のテーマは東日本大震災後の支援に対する感謝の気持ちを込めた昔話「つるのおんがえし」。町内では7月28日に全国田んぼアートサミットが開催される予定で、生徒はきれいに仕上がるよう願っていた。
種まきを担ったのは生物生産科作物専攻班の3年生9人。葉が緑、紫、黄、白、赤、だいだいの6色になる10種類の稲を用いる。1粒3~5ミリほどの種を、縦約30センチ、横約70センチの苗箱合計240枚にまいた。
白石葵さん(17)は「昨年の田んぼアートはきれいに表現できたので、今年も成功させたい。古里に帰れないなどの震災の影響を受けている人も見て、心が和んでもらえるとうれしい」と丁寧にまいていた。
6月初め、町図書館隣にある田んぼアート会場の水田で同校の生徒が田植えする予定。6月中旬には一般観覧が始まり、7月中旬から8月まで見頃になるとみられる。