
福島県による2021(令和3)年度の森林の空間放射線量調査で、東京電力福島第一原発事故発生後に継続調査している362地点の平均放射線量は毎時0・17マイクロシーベルトとなり、原発事故発生直後の2011(平成23)年度の同0・91マイクロシーベルトに比べ、81%減少した。県が27日、発表した。
2020年度は毎時0・18マイクロシーベルトだったため、0・01マイクロシーベルト下がった。継続調査地点のうち、2011年度に127カ所あった毎時1マイクロシーベルト以上の場所は今回なかった。継続調査地点全てで同1マイクロシーベルト未満となるのは2年連続。
国が除染などで目標基準としている毎時0・23マイクロシーベルト未満の森林は261カ所に増え、全体の72%となった。2011年度は42カ所だった。
2021年度は継続調査地点を含め計1300地点を調べた。調査結果のうち、最大値は相双地域の地点で毎時2・82マイクロシーベルトだった。県によると、最大値の地点は原発事故に伴う帰還困難区域に隣接している。最小値は南会津地域の地点で毎時0・02マイクロシーベルトだった。