新たな子どもの居場所整備へ 福島県塙町 2023年度中に運営開始目指す

2022/05/05 09:55

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建設候補地の塙代官所跡地駐車場
建設候補地の塙代官所跡地駐車場

 福島県塙町は、学童保育よりも子どもを預かる時間が長い新たな子どもの居場所を町内に整備し、2023(令和5)年度中の運営開始を目指す。退職教員による学習指導や食事の提供の他、高齢者と交流できる場所とすることで、地域で子育てする態勢を整える。

 建設候補地は町内の塙代官所跡地駐車場。今後、検討委員会を設けて具体的な運営方法などを決める。

 町内の小中学生を対象に定員は20人程度を想定している。受け入れは週3回ほどで、放課後に送迎バスを運行する。利用料金は無料も含め保護者の経済的負担を減らす方向で調整する。

 施設では、退職した教員を雇用して児童生徒の宿題をサポートする他、苦手教科の指導も行う。さらに、バランスの取れた食事の提供、調理や片付けなどの手伝いを通じて基本的な生活習慣を身に付けさせる。町は施設が使われていない日中を高齢者の活動の場として利用することも検討している。子どもたちに将棋や昔遊びなどを教える交流機会をつくる構想もある。

 開設費は公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団の「子どもの第3の居場所」事業に採択された。町は約5000万円の助成金を2022年度一般会計当初予算に盛り込んだ。この他、財団からは運営費として3年間、月額最大80万円が助成される。

 町教委のよると、小中学生の子どもを持つ保護者へのアンケート調査で、共働きと一人親世帯からは学童保育が終わる午後6時以降も預かってほしいとの要望が多かった。宮田秀利町長は「子どもを町全体で見守り、育てていく仕組みを構築したい」と話した。