
▽1回戦 相馬5-1福島
投打がかみ合った相馬が福島に快勝した。相馬は三回、1死三塁から小野内の右犠飛で先制すると、四回以降も小刻みに得点を重ねた。先発吉川は6回無失点。福島は七回に鹿目の中前打で1点を返したが、あと一本が出なかった。
■攻守で躍動 相馬の武沢圭
相馬は主将の武沢圭祐が適時打を含む2安打を放った。守備でも捕手として3投手の持ち味を生かすリードを見せ、攻守に躍動した。春の県大会で2年連続となる初戦突破に「冬の練習の成果を出せてうれしい」と充実した表情を見せた。
先発吉川聖哉の立ち上がりを見て、制球が安定していると判断。初球から多彩な球種を要求し、相手打線に的を絞らせなかった。七回以降は継投した1年生の2投手を好リード。ピンチでは笑顔で声をかけ、両投手の力を引き出した。
攻撃では五回、2死一、二塁の好機で打席に立った。前の打席で振り遅れた反省を踏まえ、始動を早くして直球を左前に運び、貴重な追加点を挙げた。3月の本県沖地震の影響で1週間練習できない時期があったが、地道にティー打撃や素振りをこなしてきた成果が出た。
2回戦の相手は学法石川になる。昨秋の東北大会に出場した強豪だが、武沢は「実力差があるという周囲のイメージを打ち破りたい。チーム一丸で全力で立ち向かう」と闘志を燃やした。