福島県内ワイナリーが今秋集結 会津美里町で初のフェス 復興へ醸造の取り組み増加

2022/05/15 09:45

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「ワインフェスで県産ワインの魅力を発信したい」と意気込む岩淵事務局長
「ワインフェスで県産ワインの魅力を発信したい」と意気込む岩淵事務局長

 福島県会津美里町で今秋、県内のワイナリーが一堂に集う初の「ワインフェス」が開かれる。各団体の逸品を楽しんでもらうとともに、ワイン造りに情熱を注ぐ人たちの情報交換の場とする。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生後、県内各地でワイナリーの開設が相次ぐ中で、県産ワインの魅力を広く発信し、さらなる品質向上への機運を高める。

 ワインフェスは会津美里町観光協会が10月22、23の両日に開催する。浜通り、中通り、会津の各地にあるワイナリーが参加を予定している。

 各団体の製品の飲み比べのほか、ワインに合う加工食品など地場産品の販売を繰り広げる。ワイン造り関係者が情報共有する機会を設けることで新たなつながりをつくり、より良いワイン造りにつなげる場にもしたい考えだ。

 フェスと県産ワインへの関心を高める取り組みも始める。協会は今月中にも交流サイト(SNS)のインスタグラムやフェイスブックにアカウントを開設する。ワインの特徴や商品ができるまでの過程を紹介していく。

 白ワイン品種のシャルドネの産地として歴史がある会津美里町新鶴地域で、ブドウ栽培やワインのラベル作りなどの体験会を催す。6月または7月の実施を予定しており今後、参加者を募る。

 協会はこれまで「ワイン祭り」を開き、地元産ワインと県産牛をPRしてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止となったのを踏まえ、新戦略としてワインフェスを考案した。

 観光協会の岩淵貴之事務局長は「福島のワインを多くの人に知ってもらい、将来的には日本を代表する山梨県や長野県といった産地に近づくための契機としたい」と構想を描いている。

 県内では震災と原発事故の発生後、復興に向けた新たな産業などとしてワイン造りが盛んになっている。いわきワイナリー(いわき市)、ふくしま逢瀬ワイナリー(郡山市)、吾妻山麓醸造所(福島市)、新鶴ワイナリー(会津美里町)、かわうちワイナリー(川内村)などがオープンした。県によると現在、県内でワイン造りをしているのは10団体で、震災前から8団体増えた。