会津産ウルシの酒器完成 福島県会津若松市 NPO法人はるなかの漆部会 地酒とセットで販売

2022/05/20 21:03

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
会津産ウルシの酒器を手にする(右から)小松さん、渡辺社長ら
会津産ウルシの酒器を手にする(右から)小松さん、渡辺社長ら

 福島県会津若松市のNPO法人「はるなか」の漆部会がプロジェクトを進めていた、希少な会津産ウルシを使った酒器が完成した。地酒とセットで販売しており、会津の風土や食文化の魅力を県内外に届ける。

 使用した会津産ウルシは「はるなか」が2006(平成18)年に植樹し、15年経過した昨年に初めて採取した。ウルシ液を使った製品を販売し、収益で木を育てる循環をつくり、産業化するという目標に向け、若手職人がぐいのみの製作に取り組んでいた。

 完成したのは5種類。ウルシ採取用の容器「たかっぽ」や鼓を題材にしたユニークなデザインもある。一般的な外国産のウルシと比べ、落ち着きのあるつやが特徴だ。

 市内の酒販店「會津酒楽館」(渡辺宗太商店)が連携し、会津などの地酒が5カ月間にわたり届く「ハンプ会」の今春販売分とセットで提供している。制作の経緯や職人ら関わった人などを紹介する冊子も添えることにしており、渡辺宗太郎社長(46)は「どんな人が作ったか、想像しながら飲んでもらえれば」と願う。

 制作メンバーの小松愛実さん(33)=こまつ漆工房=は「7人で作業したが、思っていた以上に職人の個性が出た。日々使って、器の変化を感じてほしい」と話している。