森林を生かし地域活性化に挑戦 福島県田村市 横浜市立大国際教養学部4年の服部諒さん

2022/05/21 09:48

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
田村市で森づくりに挑戦する服部さん。第一弾として殿上山に滑り台を作る
田村市で森づくりに挑戦する服部さん。第一弾として殿上山に滑り台を作る

 横浜市立大国際教養学部4年の服部諒さん(21)=岐阜県高山市出身=は大学を1年休学し、4月から福島県田村市で森林を生かした地域活性化に挑戦している。暮らしに身近な里山を整備し、自然体験や交流の場にする。最初の活動として22日、田村市常葉町の殿上(でんじょう)山で子どもたちと一緒に滑り台を作る。「山に親しむ機会を増やしていきたい」と意気込む。

 田村市の一般社団法人スイッチのスタッフとして森林活用事業に当たる。観光牧場としてかつてにぎわった殿上山を実践の場に選んだ。一般の参加を募り、森の中に「遊び場」を創出する。取り組みを通して人々の絆の形成を目指す。

 古里の高山市は田村市と同じように緑豊かな土地で、服部さんは子どものころから野山で遊んだ。進学で横浜市に引っ越したのを契機に、環境教育や自然体験の大切さをあらためて考えるようになった。学生を対象にしたビジネスプランコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ」に森づくりの構想で応募し、入賞した。

 スイッチは事業の一つとして地域の森林活用を模索しており、服部さんの考えに共鳴して連携を打診した。やるからにはしっかりやろうと、服部さんは休学を決断し田村市に引っ越した。

 第1弾の滑り台設置は、材料として竹を使い、手作りする。親子約30人が参加する予定だ。「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生で、被災地は人と森が分断されてしまった面がある。多くの人に、山に愛着を持ってほしい」と望んでいる。