福島県喜多方市で新たなウルシ栽培 NPO法人はるなか

2022/05/23 09:35

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
喜多方市の畑にウルシの苗木を植えたはるなかの会員ら
喜多方市の畑にウルシの苗木を植えたはるなかの会員ら

 福島県会津若松市のNPO法人「はるなか」の漆部会は会津産ウルシの安定供給を目指し、喜多方市塩川町の畑で新たなウルシの栽培に乗り出した。ウルシの育成管理や採取したウルシを使用した商品開発も進め、会津漆器技術後継者訓練校を卒業した若手職人の雇用創出にもつなげる。

 はるなかの会員や同校の卒業生らは今月上旬、ウルシの苗木19本を植栽した。育成状況を見ながら今後700本まで増やす方針。はるなかはこれまでに会津若松、喜多方の両市で計1000本ほどのウルシを栽培している。新たな畑は77アールで、これまでで最大規模。ウルシを採取するには15年ほどかかる上、一度採取したら木は伐採される。そのためより多くのウルシの木が必要で、将来的には全体で約3000本の栽培を目指す。

 同校には毎年、3人程度入校しているが、卒業後にどのように仕事につなげるのかが課題となっている。若手職人にウルシの育成や製品化に仕事として関わってもらうことで雇用を生み出し、技術の継承にもつなげる。

 昨年は会津産ウルシを使ったぐい呑(の)み作りを開始した。今後は「はるなか」ブランドとして新たな商品開発も視野に入れている。

 漆部会の吉田徹部会長は「ウルシを生産することで若手職人の生活のベースとなる環境を整え、今後のステップにしてほしい」と話している。