福島県の只見線沿線振興に若者の力 11月にも全国高校生サミット

2022/05/24 09:54

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 JR只見線の10月1日の全線再開通決定を受け、県は11月にも「只見線全国高校生サミット」を県内で開く。再開通後の課題となる鉄道利用者の増加や、過疎地域の振興などに向け、若者の柔軟な発想を生かす。23日、県や沿線市町村などでつくる只見線利活用推進協議会が会津若松市のアピオスペースで開いた会合で決めた。

 協議会の「只見線利活用計画アクションプログラム2022」の一環。沿線の会津、会津西陵、川口、只見各高校のほか、復旧支援の一環として只見線の車両をモチーフにしたペーパークラフトキットを制作するなどした桐蔭学園高・中等教育学校(横浜市)、桐生市立商高(群馬県桐生市)が参加する方向で調整している。それぞれ4、5人のグループ制とする。

 生徒は6月から9月ごろにかけてオンラインでの事前学習に臨む。有識者を講師に只見線の魅力や課題、地方鉄道の活性化などをテーマに学ぶ。秋には実地研修として只見線に実際に乗車し、地域文化などを体験してもらう。サミットでは集大成として、一校ごとに只見線の乗客数増や地域振興につながる企画を発表する。優れた企画は協議会などが実現を視野に検討する。

 会合には鈴木正晃副知事、沿線市町の首長らと観光・商工団体などの代表らのほか、オブザーバーとしてJR東日本、国土交通省などの関係者が出席した。鈴木副知事は「全線再開通はあくまでスタート。関係機関で連携し、利活用や地域振興に全力で取り組もう」と呼びかけた。

 サミットのほか、2023(令和5)年度から2028年度までの第2期只見線利活用計画の策定や外国語版只見線ガイドブックの制作など今年度の事業計画も決めた。