福島県が金賞受賞数で日本一9連覇 全国新酒鑑評会で17銘柄が受賞、技術と質の高さ示す

2022/05/26 09:15

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金賞受賞数の9連覇達成を祝い、記念パネルを除幕する受賞蔵元の関係者ら
金賞受賞数の9連覇達成を祝い、記念パネルを除幕する受賞蔵元の関係者ら

 酒類総合研究所(広島県東広島市)は25日、2021酒造年度(2021年7月~2022年6月)の全国新酒鑑評会の審査結果を発表した。福島県内は17蔵元の17銘柄が金賞を獲得し、全国最多だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で金賞を選ばなかった2019酒造年度を挟み、都道府県別の金賞数で9連覇を達成し、福島県が持つ最多連続記録を更新した。福島県の「日本一」は11度目で、技術力と品質の高さを改めて全国に示した。

 県内蔵元の金賞受賞銘柄数は前回と同じ。有賀醸造(白河市)と男山酒造店(会津美里町)が初受賞を果たした。東日本酒造協業組合(二本松市)と名倉山酒造(会津若松市)が13回連続選出となった。金賞の最多受賞は東日本酒造協業組合の19度目。福島県の入賞数は金賞の17銘柄を含む32銘柄で、入賞数でも全国1位だった。

 金賞数2位は秋田、兵庫両県の13銘柄となった。

 鑑評会は酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催。全国規模で開かれる唯一の新酒鑑評会で110回目を数える。吟醸酒を対象に1蔵元1銘柄に限定し、全国から826銘柄が出品された。4月の予審と5月12、13の両日の結審で入賞405銘柄を決めた。特に優れた205銘柄を金賞に選んだ。

 県内の金賞以外の入賞15銘柄と蔵元は次の通り。

 金水晶(金水晶酒造店・福島市)笹の川(笹の川酒造・郡山市)雪小町(渡辺酒造本店・郡山市)三春駒(佐藤酒造・三春町)藤乃井(佐藤酒造店・郡山市)千功成(檜物屋酒造店・二本松市)花春(花春酒造・会津若松市)会津宮泉(宮泉銘醸・会津若松市)会津吉の川(吉の川酒造店・喜多方市)大吟醸きたのはな(喜多の華酒造場・喜多方市)開当男山(開当男山酒造・南会津町)ロ万(花泉酒造・南会津町)榮四郎(榮川酒造磐梯工場・磐梯町)一生青春(曙酒造・会津坂下町)飛露喜(廣木酒造本店・会津坂下町)

  ◇  ◇

 全国新酒鑑評会の金賞受賞数9連覇を祝うパネルの除幕式は25日、福島県郡山市の県農業総合センターで行われ、関係者が喜びを分かち合った。

 センター内の試験ほ場に設けられた会場で、金賞を受賞した17蔵元のうち16蔵元の代表者や酒米生産者らがパネルの幕を外した。井出孝利副知事が「蔵元の高い技術と情熱のたまもの。県民の誇りだ」とたたえた。

 新型コロナウイルス感染拡大や3月に起きた福島県沖地震など暗いニュースが続く中での偉業達成となり、県酒造組合の有賀義裕会長(有賀醸造代表社員)は「県民にうれしい知らせを届けられた」と胸を張った。

 同組合の鈴木賢二特別顧問は「来年の10連覇への足がかりにしたい。風評を払拭し、福島の食の未来をつくる」と決意を示した。