
米ノババックス製の新型コロナウイルスワクチンについて、六月にも福島県内での接種を始める方向で調整していた県は6月10日から、福島市の県保健衛生協会で接種を開始する。第一期はアレルギーを理由に米ファイザー製や米モデルナ製を打てない人らを優先するが、6月下旬以降の第2期ではアレルギーの有無にかかわらず希望者が県内4カ所で接種を受けられる体制を整える。
25日、県庁で開いた県新型コロナ医療調整本部会議で明らかにした。ワクチンは第1期として、27日までに130回分が県内に配分されると決まった。配分に基づき、6月10、11の両日に1日当たり60回の接種を実施する。この2日間に1回目のワクチンを受けた人を対象に、7月5日、2回目の接種を受け付ける。
ファイザー製やモデルナ製にアレルギーがある人に加え、英アストロゼネカ製の接種を受けて3回目接種が済んでいない人も予約できる。アストロゼネカ製は国内で3回目接種が承認されていない。
アレルギーの有無などにかかわらず希望者が接種を受けられる第2期は県保健衛生協会の他に、浜通り、中通り、会津地方に接種会場を各1カ所設置できるよう県が調整している。