河井継之助の信念描く 福島県会津若松市で「峠 最後のサムライ」先行上映会 小泉堯史監督ら登壇

2022/05/29 09:50

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河井継之助への思いなどを語る小泉監督(左)と五十嵐さん
河井継之助への思いなどを語る小泉監督(左)と五十嵐さん

 幕末の長岡藩(新潟県)家老として戊辰戦争を戦い、逃れた只見町で没した河井継之助を描いた映画「峠 最後のサムライ」の先行上映会は28日、福島県会津若松市文化センターで開かれた。上映に先立ち、小泉堯史監督(77)と只見町河井継之助記念館ボランティアガイドの五十嵐アツ子さん(74)が登壇し、圧倒的不利な状況でも自らの信念を貫いた河井への思いを語った。会津と新潟の関係者からは「両地域振興の弾みに」と期待の声が上がった。

 「侍としての最後の生き方、武士はどう生きたら美しいのかを描きたかった」。小泉監督が映画に込めた思いを明かした。「河井が皆さんの心の中で生きてくれれば、こんなにうれしいことはない」と期待した。

 小泉監督は2014(平成26)年公開の監督作「蜩(ひぐらし)ノ記」では会津各地でロケを行うなど会津との関わりがある。今作のあるシーンでスタッフが用意した漆器に満足できず、会津若松市内で購入した私物の会津漆器を使用するなど細かい部分にもこだわったという。

 五十嵐さんは「共に徳川幕府に尽くした”親戚筋”の会津を助けなければ義の精神が保たれないと、中立の立場を取り、必死で頑張ってくれた」と河井の功績を強調した。

 只見町出身で、約30年前に河井継之助記念館の館長を務めた会津若松市の斎藤喜代雄さん(72)も映画を鑑賞した。「映画を通じて多くの人に知ってもらえるのがうれしい。会津地方と新潟県の結びつきが強まると期待したい」と話した。

 先行上映会は当初昨年に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で映画の公開とともに延期されていた。

 会津若松商工会議所、会津若松フィルムコミッション、会津若松観光ビューロー、只見町、只見町商工会、福島民報社でつくる「峠 最後のサムライ」事業実行委の主催。上映会の冒頭、実行委員長の渋川恵男会津若松商工会議所会頭(75)があいさつした。