

28日に福島県本宮市で行われたプリンス・ウイリアムズ・パーク英国庭園の開園5周年記念式典では、開園に携わった関係者らが当時を振り返り、英国とのさらなる交流促進に思いをはせた。
高松義行市長は「5周年を迎え、うれしく思う。英国との関係を深め、本宮のレガシーとして大切に守っていく」と決意を述べた。開園に尽力した市交流親善大使の満山喜郎在英県人会ロンドンしゃくなげ会長(白河市大信出身)は庭園の歴史を紹介しながら「日英友好のシンボルとして発展し、国際交流の起点となってほしい」と期待した。
庭園前に整備されたイベント広場は英国をイメージしたレンガ風に地面を加工し、中央にモニュメントを設置した。高松市長、満山会長、鈴木正晃副知事、沢田維駐日英国大使館政治部政治チーヴニング担当官、根本匠衆院議員(本県2区)、鶴岡公二元駐英大使、佐藤政隆県議会副議長、三瓶裕司市議会議長が除幕した。
英国庭園の整備のきっかけとなった英国ロンドンのケンジントン&チェルシー王立区の福島庭園は福島民報社の復興大使事業が契機となり、満山会長、林景一駐英大使(当時)、ロンドン市民の協力で完成した。英国庭園は英国のウイリアム王子来訪の縁で本宮市に整備された。
福島民報社は開園時に英国風の木製ベンチを寄贈しており、今回5周年の記念として「ウイリアム・アンド・キャサリン」などのバラを寄贈した。高松市長と矢森真人福島民報社会長が庭園内に記念植樹した。