福島県会津地方で「RVパーク」人気 今秋、会津美里町に5施設目 コロナ禍で利用増

2022/06/06 09:55

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今秋に完成予定の「RVパーク会津美里」のイメージ
今秋に完成予定の「RVパーク会津美里」のイメージ
関係者と整備に向けて話し合う本田会長(左)
関係者と整備に向けて話し合う本田会長(左)

 コロナ禍で密を避けながら移動や宿泊ができるキャンピングカーなどの利用が広がる中、福島県会津地方で車中泊用の有料エリア「RVパーク」が人気を集めている。昨年は猪苗代町と南会津町に開設され、大型連休を中心に首都圏からの利用者でにぎわう。今秋には会津美里町に「RVパーク会津美里」が完成する。豊かな自然を楽しむ新たな旅のスタイルの中継地点として広がりを見せている。

 スノーボードが趣味の千葉県市川市の会社員加藤一朗さん(43)は、たびたび会津地方を訪れ、車中泊を楽しんでいる。「温泉や観光地など魅力的なスポットが数多くある会津地方を巡るには車中泊は便利。四季折々の豊かな自然も、より身近に感じることができる」と魅力を語る。

 日本RV協会によると県内には現在、猪苗代町と南会津町に2カ所ずつの計4カ所のRVパークがある。猪苗代町の道の駅猪苗代は、2016(平成28)年11月の開所時にRVパーク5台分を設置した。2017年の利用は58件だったが、コロナ禍の2020(令和2)年は128件、2021年は143件と増加。2022年は6月までに105件の利用があり、前年の2倍の約300件を見込んでいる。

 南会津町の北日光奥会津・道の駅きらら289には昨年10月、5台分を設けた。近くには駒止湿原や尾瀬など魅力あふれる観光資源があり、人気が高い。駅長の酒井良男さん(50)は「利用者の多くが県外。会津の魅力を知ってもらう拠点の一つとして人気が高まっていくはず」と交流人口の拡大に期待する。

 新たに会津美里町高田地区に整備される「RVパーク会津美里」は、会津若松市の会津リビングサービスが手掛ける。施設は電源供給設備やトイレ、シャワールームを備え、キャンピングカーや普通車など13台分の駐車スペースを設ける。SNSを活用し、イベントの発信による誘客策などを考えている。

 同社会長の本田和也さん(60)も「宿泊した土地の良さを感じられる」とキャンピングカーの魅力に引きつけられている。「将来的にはキッチンカーによるイベントなどを開きたい」と思い描き、新たな施設が地域との交流の架け橋になることを願った。


※RVパーク=日本RV協会が公認する車中泊を目的とした施設。2日現在、全国に269施設あり、安心で快適な車中泊が楽しめる。道の駅や温泉などの施設に併設しているものも多い。RVパークへの登録には電源設備やトイレの設置、ゴミ処理が可能などの条件がある。RVは「レクリエーショナル・ビークル」の略称で、休暇を楽しむための車の意味。