福島県の定数1減 現3区を分割し現2区や現4区に統合 衆院選挙区画定審議会

2022/06/17 08:35

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 衆院選挙区画定審議会(区割り審、川人貞史会長)は16日、小選挙区定数を10増10減し「一票の格差」を是正する新たな区割り案を岸田文雄首相に勧告した。見直し対象は25都道府県、140選挙区でいずれも過去最多。福島県では小選挙区定数を5から4に1減し、現3区を分割して現2区や現4区に統合するなど全ての選挙区で該当市町村を入れ替える大規模な再編となる。首相は勧告を受け「勧告に基づき必要な法制上の措置を講じる」と述べた。

 県内小選挙区の現行の区割りと、新区割り案は【図】の通り。新区割り案では現3区のうち、白河市、西白河郡(西郷村を除く)、東白川郡について、会津地方を中心とした現4区と統合し、新3区とする。現3区で残る須賀川市、田村市、岩瀬郡、石川郡、田村郡は現2区の郡山市と合わせて新2区となる。

 いわき市と双葉郡の現5区は、現1区の相馬市、南相馬市、相馬郡を合わせて新4区とし、1994(平成6)年の小選挙区制導入に伴い分断されていた浜通りを1つに戻した。新1区は県北地方の福島市、伊達市、二本松市、本宮市、伊達郡、安達郡でまとめた。

 区割り審は、人口が最も少ない現4区と県南地方との統合による選挙区拡大を基本とし、浜通り、中通り、会津の地域的なまとまりも考慮して新たな区割り案を作成した。

 2020(令和2)年国勢調査に基づく選挙区人口は、新1区が8市町村で46万2945人、新2区が12市町村で51万5644人、新3区が26市町村で39万2425人、新4区が13市町村で44万9270人となる。

 区割り審の川人会長は記者会見で「地域のまとまりや選挙区の安定性などにも配慮しながら最善と考える改定案をとりまとめた」と語った。

 新区割りは2020年国勢調査に基づく。10増10減は、人口比を反映しやすいとされる議席配分方法「アダムズ方式」で決定した。区割り改定は衆院への小選挙区制導入以来4度目。本県では2017(平成29)年の前回改定で旧3区の西郷村が現4区に編入された。

 県は今年1月に歴史的沿革や地勢状況、生活圏域、経済圏域などの一体性を最大限考慮するよう求める知事意見を区割り審に伝えていた。