「推し活」の夏(6月23日)

2022/06/23 09:00

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 自分にとってお気に入りの人やモノへの応援に情熱を注ぐ活動を「推[お]し活」と呼ぶ。世界的な人気を誇る韓国の男性グループBTS(防弾少年団)がソロ活動に専念するとのニュースは、世代を問わず、多くの推し活に衝撃を与えた▼推しの対象はミュージシャン、アイドル、俳優、スポーツ選手、キャラクターなどと幅広い。電機大手パナソニックが五月に発表した調査結果によると、二十~五十代女性の五人に一人が意中の人を追いかけ、その九割超が「人生が変わった」と回答した▼特定の人や団体に思いを託して支援する。その代表格の一つが、選挙での投票行動と言えるだろう。候補者の政見や人柄、政党が掲げる公約、理念などを吟味して一票を投じる。開票結果を待つ心境は、さながら推しの成果を見守るのに近いのかもしれない▼第二十六回参院選が公示された。国政選挙を巡っては、若い世代を中心に投票率の低下が叫ばれて久しい。理由は推して知るべしと、受け流すわけにはいかない。候補者は、有権者の心に届く言葉で選挙への関心を押し上げてほしい。推す側は、社会をより良く変える熱意とその力があるのかどうかを見極めよう。