中学生が第4代大統領 福島県二本松市の岳温泉「ニコニコ共和国」

2022/07/03 09:47

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
復活したニコニコ共和国の新大統領選に選ばれた佐藤雄飛さん(2列目右から2人目)を囲み記念撮影する模擬選挙の候補者ら
復活したニコニコ共和国の新大統領選に選ばれた佐藤雄飛さん(2列目右から2人目)を囲み記念撮影する模擬選挙の候補者ら

 福島県二本松市岳温泉の「ニコニコ共和国」が2日、16年ぶりに1日限りで復活した。模擬大統領選挙を行い、温泉の活性化政策を訴えた中学生が「第4代大統領」に選ばれた。かつて全国的な知名度を誇った「独立国」の情熱が、世代を超えて引き継がれた。

 日本青年会議所(JC)東北地区福島ブロック協議会の福島ブロック大会in二本松の一環。岳温泉観光協会の共催で、ニコニコ共和国にちなむ催しを繰り広げた。二本松青年会議所の新野成輝理事長(39)が開国を宣言。市内の松岡若連のメンバーらが提灯(ちょうちん)祭りのおはやしを披露し、会場を沸かせた。

 大統領選挙では市内の中学、高校の代表8人が候補者として地域活性化策を発表した。「15歳以下は温泉無料に」と訴えた安達中3年の佐藤雄飛さんが、最多得票で大統領に当選した。

 大統領就任式で第3代大統領の鈴木安一さん(74)=岳温泉旅館協同組合理事長=が佐藤さんに任命証を手渡し、「他国に侵略されないよう頑張ってほしい」と励ました。佐藤さんは「政策実現のため頑張る」と決意を語った。佐藤さんの政策は福島ブロック協議会と二本松JCが連携して支援し、実現を目指す。

 ニコニコ共和国は1982(昭和57)年から2006(平成18)年までの25年間にわたり夏の観光シーズンに「開国」し、人気を集めた。今回は模擬選挙の他、1年間有効なパスポート発行や地域通貨「コスモ」を活用した観光振興策に取り組んだ。

 伊達市から訪れた渋谷郷美さん(40)は「地域通貨で買い物をする練習などで、子どもと一緒に楽しめた」と話す。岳温泉観光協会の二瓶明子会長(43)は「人が集まり、楽しんでもらえることがうれしい。岳温泉のにぎわいにつながってほしい」と期待した。