不動心(8月14日)

2022/08/14 08:54

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 伊達市の聖光学院野球部の練習場を訪れると、バックネット上の一番目立つ場所にある「不動心」の看板が目に入る。どんなに苦しい場面でも動じない精神力はチームに受け継がれてきた▼不動心の源泉は毎日のミーティングだ。指導者の厳しい言葉を受け止めて自分を見つめ直し、全国制覇の目標に向けてチームの心を一つにしてきた。新型コロナ感染対策としてオンラインで継続した時期もある。夏の甲子園一回戦は強打の日大三(西東京)を破った。度重なるピンチを落ち着いた守りで切り抜け、節目の夏二十勝を挙げた▼斎藤智也監督はかつて精神力を大切にする理由を、こう語っていた。入学時の生徒は、全国の強豪校と比べて技術的に下の位置にいる。練習で距離は詰まるが追い越すのは難しい。逆転するため、どんな緊迫の場面でも動じない心を鍛え上げているという▼きょう十四日、横浜(神奈川)と顔を合わせる。二十四年前に松坂大輔さんを擁して春夏連覇した強豪だ。聖光学院は主戦佐山未来選手がけがから復活し、日大三を打ち破った勢いがある。県勢は神奈川県勢に一度も勝利していないが、不動心は立ちはだかってきた山をきっと動かす。