
第104回全国高校野球選手権大会の決勝で、仙台市の仙台育英高のブラスバンドが6回裏、福島県伊達市の聖光学院高の応援曲として使用されているGReeeeN(郡山市ゆかり)の「キセキ」を奏でた。「同じ東北勢として初優勝を目指した思いを受け継ぎたい」という理由に、交流サイト(SNS)でも共感の輪が広がっている。
準決勝で対戦した聖光学院高の応援を見て、急きょ演奏することに決めたという。宿泊先で楽器を鳴らせなかったため、練習なしで本番に臨んだ。美しい旋律が聖地に響きわたり、周囲から拍手が送られた。副部長で指揮者を務めた尾形明輝さん(3年)は「練習ができなかったので不安もあったが、上手に演奏できた」と笑顔を見せた。
ツイッターには「東北勢の想いに胸が熱くなる」「涙が出る」といった投稿が相次いだ。GReeeeNも公式アカウントで「福島の聖光学院の想いをつないで急きょ『キセキ』が演奏されました。(中略)想いよ届け!!!」とツイートした。