ブラック校則(9月16日)

2022/09/16 09:05

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 運動中に水を飲んではならない、シャープペンシルの使用は禁止、下着の色は白…。守っていたかどうかは別にして、そんな決まりのもとで中学、高校生活を送った四十数年前をつい思い返した▼合理性がない「ブラック校則」の是正に文部科学省が動き出した。生徒指導の手引きを改訂し、必要性を説明できない規則は子どもの意見を聞いて見直すよう求める。全国では、前髪の長さを「眉毛の上」から「目にかからない程度」に、下校時の服装を「制服」から「体操服も可」に変えた例がある▼県内に住む女子高生は「厳しすぎる校則、個人を尊重して」との投書を今春、本紙の「みんなのひろば」に寄せた。中学時代、夏風邪をひいて長袖の運動着で体育の授業を受けた。9月までは夏服着用とされていたため、脱ぐように注意されたという▼文科省の2019年度の調査によると、校則などを巡る問題で不登校になった児童生徒は5千人を超える。集団生活にルールは必要だが、時代に乗り遅れていれば理不尽な押しつけになりかねない。校則は自分のころと何が変わり、そして変わらないのか。この機会に、子どもの生徒手帳をめくってみてはどうだろう。