JR只見線盛り上げへ鉄道模型制作 福島県会津美里町の有志

2022/09/21 09:55

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JR只見線の列車が走る姿をイメージした鉄道模型
JR只見線の列車が走る姿をイメージした鉄道模型
元只見線運転士の森川さんは制作中の鉄道模型を見つめ、全線再開通への思いを強くする
元只見線運転士の森川さんは制作中の鉄道模型を見つめ、全線再開通への思いを強くする

 10月1日のJR只見線全線再開通に合わせ、福島県会津美里町の会津新富座と歩む会のメンバーら有志は只見線の列車が走る風景を再現した鉄道模型の制作を進めている。全線再開通日のお披露目を目指し、試運転を重ねている。

 鉄道模型は線路幅9ミリ(Nゲージ)で畳3枚分ほどの大きさ。只見線の列車が走る第1、第3、第8の只見川橋りょうをはじめ、会津高田駅の駅舎や機関区、奥会津の緑豊かな山々や沼沢湖などを盛り込んだ。

 只見線を盛り上げようと会津新富座と歩む会の斎藤成徳さんが企画した。会津乗合自動車若松営業所副所長の小林道彦さんが監督・設計し、元JR東日本運転士の森川卓さんらメンバー5人が6月から制作している。

 町内の元映画館・新富座の映写室だった場所で制作し、今後展示する。完成後は運転会などを開き、列車の魅力発信につなげる。


■元運転士、特別な思い 全線再開通の日を待つ

 JR東日本の元運転士として只見線の列車などを運転していた会津美里町の森川卓さん(64)は特別な思いで全線再開通の日を待つ。

 只見線の運転士をしていた2011(平成23)年7月、新潟・福島豪雨が発生した。只見川の氾濫や流失する橋りょうをテレビ越しに見た。かつて車窓から見ていた景色は一変した。「このまま廃止になってしまうのか」。無念の思いがこみ上げた。

 会津新富座と歩む会と縁あって、鉄道模型の制作に携わっている。再起の喜びを胸に週5回ほど模型と向き合う。「何時間でもボーッと見ていられる」と列車を眺め、全線再開通への思いを強くしている。