自らの預金口座に計37回入金 福島県会津若松市の元職員 児童扶養手当など約1億7699万円

2022/11/09 23:00

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 福島県会津若松市の元職員が巨額の公金をだまし取ったとされる問題で、市は9日、元職員は児童扶養手当など計約1億7699万円を自らの預金口座に計37回入金させていたと発表した。市は詐欺の疑いで会津若松署に告訴状を提出し、受理された。

 市によると、元職員は障がい者支援課の小原龍也元副主幹(51)。2018(平成30)年度から2021(令和3)年度にかけ、こども家庭課で児童扶養手当の支給事務を担っていた。偽の振り込みデータを作成し、預金口座に計11回、約1億1068万円を振り込ませたという。2021年12月には、自身が対象となっていた子育て世帯への臨時特別給付金を追加で60万円分受けていた。

 社会福祉課(現・障がい者支援課)に勤務していた2007年4月から2009年12月、重度心身障がい者医療費助成金の給付事務を担当し、似たような手口で計25回にわたって約6571万円を詐取していたという。いずれも市民への支給に影響はなかった。

 今年4月の人事異動で担当が変わり、後任者が6月に児童扶養手当のデータの不整合を発見した。元職員は市の調査に対し「親族の借金の肩代わりや競馬などに使った」などと話しているという。

 約1億7699万円のうち、約9112万円を弁済した。市は現在、全額弁済の誓約書を受け、残額の回収を進めており、民事訴訟での対応も検討している。