
960年余の伝統を受け継ぐ国重要無形民俗文化財「木幡の幡祭り」は4日、福島県二本松市の木幡山一帯で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大を受け、関連行事の幡競走を中止するなど縮小して催された。
白装束姿の氏子衆ら約100人が高さ約9㍍ある色とりどりの五反幡などを掲げて急な山を歩いて神社を目指し、無病息災や五穀豊穣を祈願した。例年、約300人が様々な大きさの約100本の旗を掲げて約8㌔を歩くが、今年は約6㌔に短縮し、旗を約30本に減らした。
昨年は無観客で行ったが、今年は沿道などでの観覧を可能にし、大勢の観客が見守った。