竹筋コンクリート実用化目指す 福島県郡山市の日大工学部と新和設計 実験を公開

2022/12/17 09:10

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竹筋コンクリートの実用化に向け、耐久性を確かめた実験
竹筋コンクリートの実用化に向け、耐久性を確かめた実験

 福島県郡山市の日大工学部土木工学科コンクリート研究室と新和設計(本社・米沢市)は鉄筋の代わりに竹を補強材として用いる竹筋(ちくきん)コンクリートの実用化を目指している。16日、学内で実験を公開した。

 竹筋コンクリートは鉄筋と比べ、環境への負担が少ない上、竹林の整備や新たな雇用創出にもつながる。太平洋戦争前は活用されていたが、建物の大型化に伴って使われなくなったという。

 実験では竹筋コンクリートに負荷をかけ、耐久性を確認した。1週間ほど前から1・5㌧の負荷をかけ続けている実験の様子も公開した。

 側溝や縁石などコンクリート2次製品として実用化を進めている。新和設計は郡山市内にグループ会社の新和調査設計がある。