
福島県いわき市に事業所を置く電子機器部品メーカーアルプスアルパインは市と連携し、アウトドアに特化した車と自転車のシェアリング事業を市内で始める。電動自転車を登載したワンボックス車を貸し出し、自然や街中を自転車で散策する「ポタリング」を楽しんでもらう。17日に受け付けを始めた。
市とアルプスアルパインの連携協定に基づく取り組みで、同社の関連会社アルパインマーケティングがサービスを運営している。市内の自転車文化発信・交流施設「ノレル?」前に車両ステーションを設置し、21日から使用できる。同社が運営するステーションは神奈川県や大阪府など4府県にあるが、東北への進出は初めて。
インターネットで車両を予約し、スマートフォンのアプリで解錠する。折りたたみ式の電動自転車2台の他、テーブルや椅子、コーヒーセットも備え、山や海など好きな場所に椅子を置いて過ごす「チェアリング」も体験できる。
ノレル?がモデルコースの提案や車両のメンテナンスを担う。市も観光事業者との連携や広報で協力する。内田広之市長は「いわきの新たな魅力発見につなげたい」と期待した。