福島県相馬市の灯台を擬人化したキャラクター誕生 市がPRで活用へ

2023/01/23 21:11

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鵜ノ尾崎灯台を擬人化したキャラクターを囲む(左から)立谷市長、柴田さん、梅原次長
鵜ノ尾崎灯台を擬人化したキャラクターを囲む(左から)立谷市長、柴田さん、梅原次長

 福島県相馬市の鵜ノ尾崎灯台を擬人化したキャラクターが誕生し23日、市に無償使用できる権利が贈られた。市はパンフレットで活用したり、パネルを子ども公園や観光施設に設置したりしてPRに役立てる。

 日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環で、全国の灯台の歴史や魅力を親しみやすく発信する取り組み。「燈(あかり)の守り人製作委員会」(東京)がキャラクターを創作し、2021年(令和3)年度から全国の灯台を擬人化している。県内では鵜ノ尾崎灯台が初めて。

 同委員会プロデューサーの柴田英知さんによると、松川浦で行われていた渡し船の船頭をモチーフに乗客を楽しませる「いなせな男性キャラ」とした。衣服や髪の色合いは太平洋と松川浦の色彩や名産のアオサノリをイメージしたという。

 市役所で贈呈式が行われ、柴田さんが「地域の海洋文化を伝え、新たな魅力創出に役立ててほしい」と語った。立谷秀清市長は「鵜ノ尾崎灯台は市民にとってシンボルの一つ。こうした形で脚光を浴びることはうれしい」と喜んだ。

 灯台を管理する福島海上保安部の梅原昇次長が同席し、「2月10日で初点灯から70年を迎える。擬人化で関心が高まれば」と期待した。